映画「私は貝になりたい」

中居正広主演の映画『私は貝になりたい』の試写会に行った。
昭和33年にフランキー堺主演で制作されたドラマを元に、
そのときの脚本の橋本忍氏自ら改訂し、完全版として映画化したものが
今回の『私は貝になりたい』である。
貧しいながらも妻と理髪店を営む清水豊松。
しかし戦争で徴兵され、生きて帰ってくるものの、A級戦犯として逮捕されてしまう・・・。
主人公の清水豊松役にSMAPの中居正広。
夫の無実を信じて必死で署名を集め、子供と帰りを待つ妻役に仲間由紀恵。
いやー、あのな。
人それぞれ見終わったあとに何を思うかっちゅうのは違うと思うけど、
私はこの映画を見て、突き詰めると「真の戦犯とは誰なのか」っていうところに行き着いてまうねん。
これのチラシとかにやたら「感動」という言葉が出てくるねんけど、
戦争でこの家族のように引き裂かれたり人生むちゃくちゃにされた人がいっぱいおるわけやんか。
だから「感動」っちゅうか、ただの「夫婦愛の映画」と上っ面だけをなぞるんじゃなくて、ほかにもっと深く考えることあるやろと思うねんな。
「戦犯」とか戦争に関することで言い出すと、
もうこのブログでも何度か紹介してるけど、
まだ見たことない人のために今回こそ紹介させてもらうわ。
20年位前に見て超ド級の衝撃を受けたドキュメンタリー映画
『ゆきゆきて神軍』

戦争中に自らのいた軍隊の上官や同僚のしたことを「戦犯だ」として
その罪を認めるよう“お礼参り”の如く本人たちの目の前に現れる男(奥崎謙三)の信念とデストロイぶりがキョーレツ。
私はこの映画を撮った原一男監督の製作ノートの本まで買ってしまいました。
そしてもう1つ。
楳図かずおの『おろち』シリーズに収録されている『戦闘』。

戦争中に隊の中で何が起こっていたかが鮮烈に描写されていて、
私としては『ゆきゆきて神軍』とセットで見ていただきたい作品です。
(ちなみにこの『おろち第3巻』に同時収録されている『秀才』という作品も大好きやねん。泣いたわ。)
あと私のブログでコンスタントにアクセスのあるこちらの記事
↓↓↓
『A級戦犯は何を語ったのか』
もご参考までに。
『私は貝になりたい』を見て、戦争や戦争犯罪について思うところがあれば、
上記の2作品を是非見てください、そして考えて下さいと。
それしか言うことないわ。
中居くんはやはり素晴しい役者さんやなぁと思います。
ドラマ『砂の器』なんてサイコーやったもんな。
てなわけで、5段階評価で表す場合
私の評価は ★★★ (3つ)
良いとか悪いとかではなく、戦争の何が問題なのかを考えさせられる。
(11/12 御堂会館での試写会にて鑑賞)
次回の映画記事は、『K-20 怪人二十面相・伝』(試写会)。
◆私は貝になりたい◆ 公式HP
脚本:橋本忍
監督:福澤克雄
音楽:久石譲
出演:中居正広、仲間由紀恵、笑福亭鶴瓶、石坂浩二、上川隆也
伊武雅刀、草なぎ剛、六平直政、荒川良々、西村雅彦、武田鉄也、
泉ピン子、柴本幸、平田満、マギー、加藤翼 他
上映時間: 2時間19分
11月22日(土)ロードショー
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