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2006/10/27

映画「父親たちの星条旗」

Imo_flags_of_our_fathers

映画『父親たちの星条旗』の試写会に行った。

クリント・イーストウッド監督作品“硫黄島2部作”の第1弾。
(第2弾『硫黄島からの手紙』は12月9日より公開)

硫黄島ではアメリカ兵約28,000人が死亡し、それはほぼ全滅した日本兵の数20,000人を越え、アメリカ兵が亡くなった数が日本兵を上回った唯一の場所。
その硫黄島にアメリカ兵が星条旗を立てようとするこの写真は、戦争写真の中でも有名で、戦争の行方を決定づけたともいわれる1枚だそうだ。
そしてこの写真に写っている6人の兵士たち・・・生きて祖国へ戻れたのはそのうち3人だけなのだが、その3人がその後辿る運命?というか、心の傷を描いた映画である。
実際その3人のうちの1人である衛生兵(通称“ドク”)の息子さんが原作者で、東京国際映画祭のオープニングにも出席していました。(←CATVの生中継で見た)

帰還した3人の兵士たちは英雄扱いされ、戦費を稼ぐために全米各地を回らされるのだが、いつも心の中には戦争での無残な状況が焼きついてる。
で、「本当の兵士は戦争について語らない。思い出したくないからだ。」、「自分達は英雄なんかじゃない。あの戦場で自分達が見たこと、してきたことは、決して自慢できるものではない。」というセリフそのものがこの映画の言いたいところ・・・戦争の残酷さ、無意味さ、そして心に残す“本当の爪あと”を表しているのではないかと思うんやけど、メッセージが伝わってくるにも関わらず、それ以上に私の頭の中に浮かんだこと、それが

「ピンとこない」

だったのです。
なんでピンとけえへんのか。
自分なりに分析してみるに、それは戦争を知らない世代だからというより「自分が日本人だから」かも知れない。
この写真に対する思い入れが無いから、これに隠された真実とかここに写ってる兵士がその後どうしたとか、イマイチ関心がないねん。
だから良いとか悪いとか好みの問題ではなくて、ただ漠然と「ピンとこない」という思いが先に来てしまうんやな。
勝ち負けに関係なく兵士たちはみな戦争が終わったあとも口には出さずとも心に深い“傷”をおっていたのだというのはわかるんやけど・・・。

昨年の夏、「第二次世界大戦が終わって60年」ということで、戦争に関するドラマや番組が数多く放送されたのだが、それらを見たときにも自分なりに考えさせられるところが沢山あったのね。
だから今回この『父親たちの星条旗』から私が受け取ったメッセージというのは、すでに他の事柄から受け取って自分の心の中にあることと変わりないので、この作品を今このタイミングで見て新たに何かを考えさせられるということがなかったんやわ。
ほんまに個人的な感想やけど。
そのせいか途中ごっつ白目になってしもて(^^;

ここで戦争に関して私がとても印象に残っている作品を2つ紹介しようと思う。
1つは大好きな漫画家・楳図かずおの“おろち”シリーズに収録されている『戦闘』。
人にも動物にもやさしく、誰からも尊敬されている父親が、実は戦争中におぞましい体験をしていた・・・という物語。
これを読んでたので、『父親たちの星条旗』の戦場でのグロいシーンには衝撃を受けなかった。

もう1つは邦画で『ゆきゆきて神軍』。
「昭和天皇パチンコ事件」を起こした奥崎謙三氏が、戦争責任を追及し軍隊時代のかつての上官のもとを訪れて断罪するドキュメンタリー作品。
色んな意味で衝撃的。
この映画を見てから“戦争責任”について関心を持つようになった。
まだ観ていない人には是非観てもらいたい作品です。


というわけで、5段階評価で表す場合
私のツボにハマリ度は ★★☆ (2つ半)
正直言うと私のツボにはハマりませんでした。
星の数を減らして2つでもいいかなくらい。
だから私的には特に印象に残る映画ではないけど、今まで戦争に関することを見聞きして強い衝撃を受けたり関心を持ったりしたことがあまりない人とかは、色々と考えさせられる部分があるんちゃうかな。
皆さんはご自分の感性で観て何かを感じてください。
(10/25 新大阪メルパルクホールでの試写会にて鑑賞)


◆父親たちの星条旗◆公式HP
原題:FLAGS OF OUR FATHERS
原作:ジェイムズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
脚本:ウィリアム・ブロイレス、JR、ポール・ハギス
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド、スティーブン・スピルバーグ、ロバート・ローレンツ
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ 他
上映時間: 2時間12分
10月28日(土)ロードショー


次回の映画記事は『手紙』(試写会)、『DEATH NOTE the Last name』『椿山課長の七日間』(試写会)、『プラダを着た悪魔』(試写会)。

【お知らせ】
現在多忙のためコメントの返信が出来ない場合があります。
何卒ご了承くださいm(_ _)m
(TBはさせていただいております。)

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コメント

いもさん!
けっこうわたしも同感!
うめずの
おろちの中の
戦争、あれ、ずしんときますよね

もじばけでほんとじがみえずごめんなさい!

投稿: mig | 2006/10/28 02:15

こんにちは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございます。
こちらからも、コメントとトラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、戦争とそこにある社会と個々の密接な繋がりを細やかに描いており、争いに対してのクリント・イーストウッド氏の静かながら強い視点を十二分に感じさせられる力作であると思いました。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

投稿: たろ | 2006/10/28 10:14

こんにちは
父親たちの星条旗の方にもTBありがとうございます。
こちらからもさせてもらいましたのでよろしく御願いします。

投稿: 風竜胆 | 2006/10/28 12:45

ご訪問&コメントどうもありがとうございます。
戦争映画って難しいと思うんですよね。
私も写真に関して、そこまで感心がないですよ。
予告編を観る限りでは、「硫黄島からの手紙」のほうが感じるものがありそうです。

投稿: みっしゅ | 2006/10/29 00:52

こんにちは、jamsession123goです。
ブログにTBありがとうございました。
思い出しました。「行き行きて神軍」は面白い映画でしたね。
今年亡くなりましたね。
戦争を知る人がだんだん減っていきます。

投稿: jamsession123go | 2006/10/29 08:45

こんにちは。
TBありがとうございました。お返しうまく貼れないみたいですみません、、、

評価、硫黄島からの手紙~みたらまた変わりそうですよね。
日本軍からみた視点のほうが楽しみです。

投稿: きらら | 2006/10/29 10:27

いつも、お世話になっています^^)
レヴューもしっかりした視点があって、考えさせられたり笑わせてもらったり、楽しみにしています♪

日本人としてピンとこないというの、分かるような気がしますね~。
あの旗の事、私も関心がなかったですし、この映画で始めて知りました。
アメリカ人がこの映画を見ることに、意義がありそうですね~。

私のように戦争映画は避けて通りたいと思う人も、見ることができるという点もいい映画だと思いますよね。


ここで取り上げられた梅図さんの漫画や、邦画は全く知らなかったので、機会があったらぜひ見たいと思います~。


投稿: ぷちてん | 2006/10/29 11:25

こんにちは!TB&コメント有難うございます!
お返しをしたかったのですが、日を変え、時間を変え何度送っても反映されないようですので、諦めまーす!

投稿: マダムS | 2006/10/29 18:49

コメント、ありがとうございます。
いつも楽しく見させていただいています。

わたしも先週、試写会に行ってたんですが、なかなか日記をupできずにいたところ、いもさんが記事をupしていたのを見て、慌ててupさせていただきました(笑)

さてさて最近のわたしの映画鑑賞日記ですが、「DEATH NOTE」は、おかげ様(?)で前後編とも試写会で観させていただきました。

「虹の女神」は、たまたま試写会に当たったってだけで、予備知識もなく、全然期待せずに行ったのですが、いもさん流に云うと、私のツボに、ほぼドンピシャにハマってしまいました。とてもいい映画でした。

投稿: やつがれ | 2006/10/31 07:20

いもさん、こんにちは!
いもさんはピンときませんでしたかー。
私はツボにハマりまくりでした。
おそらく幼少の頃から昭和ヒトケタ生まれの父から
硫黄島の話をさんざん聞かされてたからだと思います。
「アメリカ兵は洞穴に隠れてる日本兵を火炎放射器で
焼き殺したんやでー。」とかね。
だからこの映画でアメリカ軍の火炎放射器を見たら懐かしくて・・・
ってお前はいつの人間じゃっ?と言われそうですね。ははは。

投稿: あさこ | 2006/10/31 12:37

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多忙のためコメントの返信が遅れておりますm(_ _)m
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>migさん

こんばんは、コメント有難うございます!
楳図かずおの『戦闘』はインパクトありますよねー!
あれと映画『ゆきゆきて神軍』をセットで観たら、
少々のことでは衝撃を受けなくなってしまいます(^^;
また寄らせていただきますネ☆

>たろさん

こんばんは!いつも有難うございます☆
この映画の公開が昨年だったら、
自分的にはもう少しインパクトあったかも知れないのですが・・・。
また寄らせていただきますね。


>風竜胆さん

こんばんは!
こちらにもTB有難うございます。
また寄らせていただきますので、今後とも宜しくお願いします(^-^)

>みっしゅさん

こんばんは!コメント有難うございます。
硫黄島の出来事に関心はあっても、この写真に写ってる人たちのその後には
あまり関心がないっていうのが本音ですよねぇ。。
『硫黄島からの手紙』は嵐の二宮くんも出てるので観に行く予定です。
また寄らせていただきますネ。

>jamsession123goさん

こんばんは!コメント有難うございます☆
『ゆきゆきて神軍』に反応いただけて嬉しいです(^-^)
あの映画は衝撃的でしたよね。
あそこで語られる上官たちの罪・・・そして一緒に映画を観ていた両親が
「そりゃ戦争中はそういうこともあったやろな」と言ったのが忘れられなくて。
戦争にまつわる作品であれを越えるものにはなかなか出会えません。。
また寄らせていただきますネ。

投稿: いも→ 皆さん | 2006/11/02 21:43

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多忙のためコメントの返信が遅れておりますm(_ _)m
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>きららさん

こんばんは。コメント有難うございます!
『硫黄島からの手紙』、渡辺謙さんや嵐のニノの演技が
高く評価されているようなので、その辺も楽しみですね。
また寄らせていただきます。

>ぷちてんさん

こんばんは!コメント有難うございます☆
「楽しみにしている」と仰っていただいて感激です(^-^)
しかも関西人としては「笑わせられた」と言われると非常に嬉しい!(笑)
今後とも宜しくお願い致します。
硫黄島のあの写真にまつわるエピソードには関心がなかったのですが、
ぷちてんさんの仰るように
> 戦争映画は避けて通りたいと思う人も、
> 見ることができるという点もいい映画
だと私も思います。
何事もきっかけがあるって大事ですよね。
楳図かずおの「戦闘」、そして邦画の「ゆきゆきて神軍」、
機会があれば是非ご覧になってみて下さい☆

>マダムSさん

こんばんは!コメント有難うございます!
TBを何度もしてくださったのに反映されないとのことでお手数おかけしました。
私もseesaaのブログにTBが入らないことが結構あるので、
どうやらniftyとseesaaはサーバーの相性?が上手くいかないときが
あるのかもしれないです。。
これに懲りずに今後とも宜しくお願い致します(^-^)


>やつがれさん

こんばんは!いつもお世話になっております(^-^)
> なかなか日記をupできずにいたところ、いもさんが記事をup
> していたのを見て、慌ててupさせていただきました(笑)
あはは、そうだったんですか!(笑)
映画の記事って書くのに時間がかかりますよねぇ・・・。
私も記事のUPが追いつかず、映画の記事を優先してると、
他に書きたい記事が全然書けなくて、これはちょっと考えものだなぁと
最近真剣に思っています(^^;
(本来はノンジャンルのブログなので、他に載せたい話題が色々あるのに・・・)
『DEATH NOTE』の前編・後編ともに試写会でご覧になられたというのは
スゴイですよ~!
私も前編は運良く試写会当たったのですが、後編はダメでした。
(大阪では『DEATH NOTE』は試写会の数自体がかなり少なかったです)
前編は満点を付けましたので、後編も絶対観に行く予定ですが、
ネタバレは知りたくないのでまだどなたのブログも拝見していない状態です(笑)
「虹の女神」も是非観たいです。
今年は本当に邦画が素晴しい作品が多いですネ。
また寄らせて頂きます☆


>あさこさん

こんばんは!コメント有難うございます☆
いつもお世話になっているのになかなかコメント残せなくてスミマセンm(_ _)m
『父親たちの星条旗』は、硫黄島の出来事にピンとこなかったのではなくて、
あの写真に写っていた兵士たちのその後にピンとこなかったんです。。
あさこさんはツボにハマりまくりだったんですね~!
ちなみに私の父も昭和ヒトケタ生まれ(ヒトケタ前半)なので、
戦争に関する話はよく聞かされました。
数日前までアメリカ兵の捕虜の死体が寝かされていたという部屋で
知らずに居たら、ものすごく大きな火の玉が目の前に飛んできて、
金縛りにあったように身動きがとれなかったとか。(寒)
だから『父親たちの星条旗』は、両親から聞かされた話や、
記事にも書きましたが『ゆきゆきて神軍』や楳図かずおの『戦闘』を
越えることが出来ないんですね・・・私の中で。
(硫黄島でのシーンで、死体の状況がエゲつなくて映せないと思わせる
ような場面がありましたが、あれ映してほしかったですわー・・・
って興味本位でじゃないですよ(^^;
今まで戦争ものにあまり触れてない人たちのためにも、
あれは映してほしかった。そんな風に思うのって私だけなのかなぁ。。)
また寄らせていただきますネ☆

投稿: いも→ 皆さん | 2006/11/04 23:52

こんにちは。
トラックバックありがとうございます。

>なんでピンとけえへんのか。

言っている事、何となくわかります。いい映画だと思うのですが、ちょっとツボがズレていました。ただその回答は「硫黄島からの手紙」に託されているのでしょうね。

投稿: でんでん | 2006/12/03 21:23

TBさせて頂きました。
ピンと来ないのは、日本とアメリカの戦争のとらえ方の違いかも知れませんね。
アメリカでは、戦争は、商売、政治、経済政策です。
精神論とか正義では、ないと思います。
だから、誤魔化す為のストーリーや理由付けが必要なのだと思います。
60年前も現ブッシュ大統領の時代も、やっている事は、そんなに違いがなさそうです。
また遊びに来ます。

投稿: かめ | 2006/12/05 05:59

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多忙のためコメントの返信が遅れておりますm(_ _)m
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>でんでんさん

こんにちは!コメント有難うございます&返信遅くなりすみませんm(_ _)m
そうなんです、いい映画だとは思うのですが、
この写真に写っている人たちに関心がないもんだから
どーも自分にはピンと来なくて・・・。
『硫黄島からの手紙』も観たいのですが、他の用事が詰まりすぎてて
今のところ観に行ける日が取れず・・・早く観てみたいです。
また寄らせていただきますね。


>かめさん

こんにちは!コメント有難うございます&返信遅くなりすみませんm(_ _)m
「日本とアメリカの戦争のとらえ方の違い」、それもあるかも知れないですね。
この写真に写ってる人自体に関心がないもんだから、
その後どうなったかにも関心がないんですよね・・・
戦争そのものよりも、それに付随するものに焦点を合わせている点が
自分にはピンと来なかったのかな。
また寄らせていただきますね。

投稿: いも→皆さん | 2006/12/17 13:25

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