映画「オリバー・ツイスト」

ロマン・ポランスキー監督言えば昔、身重の妻をカルト集団に惨殺されるという事件があったことをご存知の方はどれくらいいるだろうか。
もちろん私はリアルタイムでその事件を知っていたわけではない。
世界を震撼させた殺人事件を取り上げた雑誌「マーダー・ケースブック(MURDER
CASEBOOK)」(1995年発刊)の創刊号が、そのポランスキー監督の妻殺害事件を扱った「シャロン・テート殺人事件」だったのだ。
当時友人Tさんにその雑誌を借りて読んだ私は衝撃を受けた。
さらにNine Inch Nailsのトレント・レズナーが、その殺人事件が起きた邸宅を買い取り、スタジオに改装してアルバムをレコーディングしたと知った時にも衝撃だった(^^;
だから「ロマン・ポランスキー」と聞くとどうしてもそのことが真っ先に思い浮かんでしまう。(この事件について知りたい方は、ネットで「ロマン・ポランスキー シャロン・テート」や犯人の名前「チャールズ・マンソン」などのキーワード検索で調べてみて下さい。)
さて肝心の映画の話に移ろう。
9歳になった孤児オリバー・ツイストは自分の生まれた救貧院に戻される。
そこから働き手として葬儀屋に引き取られたオリバー少年はそこで働く年上の少年と喧嘩になり家を飛び出してしまう。
7日間歩き続けてロンドンにたどり着いたオリバーは、窃盗団の元締めフェイギンの隠れ家に身を寄せることになる・・・。
考えたらオリバーは特に悪いことはしてないのに、次々と出会う周りの大人たちによって環境が変わり、翻弄される。
そして周りの大人たちもまたオリバーをめぐって色んなことに巻き込まれてゆく。
悪い奴もいれば優しい人たちもいて、結局オリバーの身はどうなっていくのか?
ってな具合だが、私はこの作品、予告編を見ただけでは正直ピンと来なかった。
オリバー・ツイストという少年が主人公であること、泥棒稼業の少年と出会うこと、それ以外の情報はあえて全く仕入れなかった。
だから何の期待も無く観たのだが、結果的にどうだったかというと、
「ふーーーーーーーん」・・・やっぱりピンと来なかった(^^;
いや~あくまでも個人的好みの問題ですが、この作品を観て何かを感じ取れたかと言われると、何も感じ取れなかったんだわ。
何か学ぶ点や警告のようなものも見えないし。
これがもし「事実に基づいたストーリー」だとしたら感想も違ったかも知れないのだが、所詮作り話ということを考えると、サスペンスでもなし、奇抜な場面があるわけでもなしで。
かといってしょーもないわけではないんやけどね。
あの紳士やナンシーの存在は大きかったと思うけど、でもありふれてるといえばありふれてる。
結局この作品に何を見い出せばよいのか私には分からなかったのです。
今この作品を観たからってどうなん?というのが正直なところ。
特徴的なのは19世紀のロンドンの街並みを再現したセット。
これには80億円かかっているとか。
映像の雰囲気がどことなく「スリーピー・ホロウ」のような感じだった。
そしてオリバーがロンドンまで7日間かけて田舎道を歩くシーンは、フランダースの犬でネロがパトラッシュと歩いていた風景を思い出してしまった。

背格好もネロっぽいし、もし「実写版フランダースの犬」を作るとしたらネロ役はこのオリバーの子にやって欲しいです(笑)
この子はセリフこそ少ないものの、表情ですごく演技できる子やね。
ちなみにHEPナビオでは「オリバー・ツイスト衣裳展」と称して、オリバーとドジャーの衣裳が展示されていました。
といっても映画で実際に使用されたものとは書いてなかったので、複製かな?

次回の映画記事は「ジャーヘッド」試写会。
近日UP予定です。
◆追記◆
この記事をUPしたあと調べたところ、オリバーツイストは元々児童文学だそうです。どうりでおとぎ話っぽいと思った・・・。
それを聞くと、「誘われても悪いことには手を貸さずに良い子にしていたら幸せは訪れる」的な子供達へのメッセージであったことが分かります。
ただ大人になった自分が今この作品を観ても、「何を見い出せば良いのか」という気持ちが拭い去れないのには変わりありません。。
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コメント
TB有難うございます。
ポランスキーの妻の話は知りませんでした。
しかもその家を、Nine Inch Nailsの
トレント・レズナーが買い取っていたとは。
「悪魔の棲む家」にならずによかったですね。
本件とは関係ないですが、U2はやっぱり横浜だけですかね。
大阪に来て欲しかったんですが。
投稿: yamasan | 2006/02/03 02:08
いもさん、こんにちは。
この作品は児童文学の映画化ということを念頭に置いて見るべきだと思います。
大人がエンターティメント映画として見ると不完全燃焼に終わってしまいますよね。
原作とラストを大幅に変えたクライマックスに私は聖書を連想しました。
私もポランスキーの妻の話は知りませんでした。
投稿: あさこ | 2006/02/03 16:55
こんにちわ。初めまして(´∀`*)
今さらですがM-1GPの評価読ませてもらいました。
私はブラックマヨネーズのファンサイトを
運営しているのですが、M-1GP2005の評価を書いたサイト様の
『ブラックマヨネーズ』に関する内容を私のHPに載せたいと
考えております。
ちなみにサイトはこちら http://yea.jp/miiko/
そしてM-1評価のページは http://yea.jp/miiko/m-1.html
もし、あなた様のM-1評価【ブラマヨのみ】を載せてもいいよ。
と言う方はサイトのBBSか http://service.sinayaka.com/ariyoshi.do
に書き込みを頂けると嬉しいです(o´∀`o)
もちろん評価を載せてもいい場合は【リンク】は貼らせて頂くつもりです♪
まだまだ未熟なサイトではありますが一度目を通して頂けると嬉しいです。
初めてなのにずうずうしい書き込みすみませんでした。
長々と失礼しました。
投稿: みぃ仔 | 2006/02/03 22:47
トラバありがとうございます。
ポランスキーの奥さんの話は知りませんでした。
こういう いろんな方々が発信する”こぼれ話”も、ブログの醍醐味の一つですよね。
作品のイメージが薄いって意見と、フランダースの犬のネロ役をこの子にって意見にも同感です。
いたく感動しているのは おすぎさんだけってことで。
投稿: ひねくれWYVERN | 2006/02/03 22:58
こんばんは、初めまして。
私も試写会で見たのですが、
すごくコメントに同感です。
「結局この作品に何を見い出せばよいのか
私には分からなかったのです。」
そうなんですよ~。おっしゃる通りです。
他にも沢山映画記事があるのですね。
また訪問させて下さい。
投稿: seven | 2006/02/04 00:46
初めまして、こんにちわ。
TBありがとうございました。
私も他の作品も含めて貼らせて頂きました。
この作品は、トンとのれませんでした。
>結局この作品に何を見い出せばよいのか私には分からなかったのです。
この意見に大賛成です。ダメではないんですけど、余り心に残っていないですわ。
投稿: 隣の評論家 | 2006/02/04 12:26
>yamasanさん
こんにちは、コメント有難うございます(^^)
ポランスキー監督の奥さんの話、「マーダー・ケースブック」で読んだ時に衝撃だったので印象に残ってて、今回の映画とは関係ないのですが書いてしまいました。
しかもトレント・レズナーも何を考えていたのやら・・・(^^;
自分だったら怖くて近くも通れないです。。
U2にも反応いただき有難うございます♪
横浜だけとはまったく・・・関西に来てくれたら観に行きたかったのに残念ですよね。
>あさこさん
こんにちは、コメント有難うございます(^^)
実は「この作品が元々児童文学で今までにも何度か映像化されている」というのを、映画を観たあとにネットで調べて知って(←遅い)、確かにそれを踏まえた上で観たらまだ何となく納得は出来たかも知れないですね。
あさこさんは原作もご存知だったとのことで、「ラストが原作と大幅に違う」というところに興味津々です。
原作を知ってるとその辺の違いも楽しめるから良いですよネ(^^)
ポランスキー監督の奥さんの話は雑誌で見ただけなのですが、妊娠9ヶ月だったそうで気の毒だと思いました。。
>ひねくれWYVERNxy
こんにちは、コメント有難うございます(^^)
ポランスキー監督の奥さんの話は結構むごくて気の毒な話なので、この作品とは関係が無いし一瞬迷いましたが情報の1つとして書かせていただきました。
> いたく感動しているのは おすぎさんだけってことで。
わはは、あのCMのコメントは観る気が失せますよね~、大げさすぎて(笑)
フランダースの犬、背格好がアニメのイメージと似ててネロとだぶるものがありました(^^)
投稿: いも→皆さん | 2006/02/04 17:52
こんにちは♪
私も自分の記事に「なぜ今この映画を作る意味があるのか分からない」なんて書いちゃったんですよね。
もちろん、考えれば言いたい事は分かるんですよね。
でもビンビン伝わってくるという感じじゃないんです。
厳しい意見かしら、私が鈍いのかしら・・・?
投稿: ミチ | 2006/02/04 20:16
トラバありがとうございました!
私はなんともいえない気持ちを記事にしたのですが、
色々な考えの人にトラックバックしていただいて、
それでどの方の記事を読んでも、気持ちがわかるような気がします。
確かに、いまいちピンと来ないというか、別に特徴的なところもないし、確かなものを見つけられる映画じゃない気がします。
それでも、なんとなく気になるところがあるので、
自分の考え方が変わったときとかに、また見てみたいなぁと思います★
投稿: エリカ | 2006/02/04 21:48
TBありがとうございますm(_ _)m
やはり、主人公のオリバーに目的意識が
ないのが一番のネックと考えられます。あ
の時代のロンドンを描くだけにしては、お
金をかけ過ぎ?その分、街の描写とかは、
よ~く伝わってきたと思います。
ま、それでもなんとか最後までフツーに
観られたので、評価はちょい高めでしたがw
投稿: たましょく | 2006/02/04 21:59
TBありがとうございました。私もかけさせていただきました。
ところで奥さんの話、さわりの部分だけでも充分に怖すぎます・・・。
そんなことがあったなんて全くしりませんでした。映画の内容よりよっぽど驚き~!
投稿: SHOKO | 2006/02/04 22:36
私もこの映画で監督の意図は分からなかったけど・・
でもフェイギンの圧倒される演技の面白さとか
あの時代を映画の中で疑似体験できたのが
良かったかなぁ~と感じました・・
♪~TBアリガト!(´▽`)ございました!
投稿: sati | 2006/02/05 00:07
い、いもさんTB出来ました!さわわです
さわわの中では日に日に印象が変わっていって今ではいい映画だったなと思ってます
でもメッセージ性の発信度が弱酸性くらい微妙な弱さなのとオリバー君の自己主張が少ないことは駄目だったかなぁとも思います・・
監督の話、聞いたことはあったんですけど詳しくは知らなかったので犯人の名前やら家買い取った話やら・・ビックリデス!
真っ先にマリリン・マンソンってここからきてるのかしらと思ってしまったです(汗)
しかし家を買い取るっつーのもすごいですね・・・
さわわは怖がりなのでお金もらっても無理だなぁ・・・
投稿: さわわ | 2006/02/05 01:37
>sevenさん
はじめまして。コメント有難うございます(^^)
どうやら元が児童文学だそうで、そう聞くとなんとなく納得できる部分と、
それでもやっぱり大人として今観るにはイマイチ得るものが無いという
気はしますね。感動できるほどの純粋さがもう自分には残っていないのか(^^;
よかったらまたお立寄りくださいね☆
>隣の評論家さん
初めまして。コメント&TB有難うございます(^^)
そうなんですよね、ダメだったわけでも「しょーもなかったー」というわけでもないのですが、この作品を観ることによって今の自分が何を感じ取れば良いのかとか意味が見い出せなかったんですよね。。
だから評価が難しいなぁと思いました。
>ミチさん
こんにちは!コメント有難うございます(^^)
> もちろん、考えれば言いたい事は分かるんですよね。
そうなんですそうなんです。
児童文学・・・童話だと思えば何が言いたいのか分かるんですよね。
でも大人である自分が今この作品を観て何を感じ取れば良いのかが見えなくて・・・。
ミチさんは厳しい意見でも鈍いわけでもないですよ~(^^)
>エリカさん
こんにちは。コメント有難うございます(^^)
実はこの記事を書いたとき、この原作が児童文学だということを知らなくて、そう聞くと何が言いたかったのかが分かるような気がします。
それを知らずに観たので、「今の自分がこれを観たからってどうなんやろう?」って思ってしまったんですね(^^;
悪くなかっただけに「評価しづらいな~・・・」と思いながら結局このような記事になってしまいましたが、もう1度観たらまた印象が少しは変わるかも知れないですね。
投稿: いも→皆さん | 2006/02/05 12:32
>たましょくさん
こんにちは。コメント有難うございます(^^)
自分は「元が児童文学」だということを知らずに観たのが反省点です(^^;
それを知っていたらまだ納得出来た部分もあったかもと・・・
でもそれでも「ふーーん」だったかもという気持ちもあり、
決して悪くなかっただけに難しいなぁと思いました。
街の描写とかは素晴らしかったですよね。
>SHOKOさん
コメント有難うございます(^^)
文章の出だしにこんなこと書いてしまったもんだから、
皆さんにTBした時にちょうど怖い部分が表示されちゃって(^^;
怖がらせてしまってすみませんでした。
雑誌で見た奥さんの事件はとても気の毒でショッキングな内容で、
あまりにも強烈な印象だったのでポランスキー監督と聞くとどうしても
思い出してしまうんです。。
>satiさん
はじめまして。コメント有難うございます!
そうですね、元が児童文学というのが納得できるというか、だから大人が
観るにはあまり意義を見い出せなかったのかなぁという気もしますね。
でもひとりひとりの役者の演技は特徴があって良かったです。
あの街並みもセットとは思えないほど凄かったですね。
一度も眠くならなかったのはその辺に引き込まれるところがあったからかな(^^)
>さわわさん
こんばんは(^^)
そうですね、私も児童文学と分かってからは納得できる部分も出てきました。
でも何かを学ぶには自分はもう大人になりすぎたのかも知れません(笑)
監督の話、雑誌を見たときには私もゾッとしたのですが(気の毒な話です)
それを買い取ってスタジオにってのもすごいですよね。
私もさわわさんと同じくお金もらっても遠慮します・・・
そうそう!マリリン・マンソンってその通り、この事件の犯人の名前から
取ったものだそうですよ~。
しかもあのバンドは皆、殺人鬼の名前から取った偽名を使っていると聞いたような
・・・それもちょっとひいてしまいますね(^^;
投稿: いも→皆さん | 2006/02/05 21:49
TBありがとうございました。
この映画は「コドモと行くような映画」または「コドモが満足すればいい映画」ですよね。
ウチはこの映画のターゲットと思われる小学生を連れ「等身大の立場」として見てきたので、それなりに、ふつ~に楽しかったですよ。
コドモもいない人や、イイ大人になった中高年が、キッズ用品売場で「欲しいものがない・物足りない」と言っているような批評ばかりで…;;(笑)
子供の影もないような人の批判的感想は、残念ですがもっともです。
投稿: パトー | 2006/02/06 06:04
パトーさん、はじめまして。コメント有難うございます!
まず私はこの映画を「悪い」とも「しょーもなかった」とも「観る価値なし」とも思っていないし、また書いてもおりませんので、その辺は誤解なさらないようお願いしますね(^^)
この映画は元が児童文学であるということを知った上で観るかどうかで印象が違ってくるのではないかなと思います。
私の記事の最後の「追記」の部分を読んでいただけたかどうか判りかねるのですが、私は元が児童文学であるということをこの記事をUPしたあとに知りました。
もし観る前に知っていたら心構えも違ったと思います。
TBやコメントのやりとりをさせていただいた方の中には私と同じように知らなかった方もいらっしゃったようで。
でも知ってて観た上で「ピンと来なかった」といったご意見もありますし、人それぞれかなと思います。
映画や音楽は人それぞれ感性が違うものであり、100人いれば100の感想があるものだと思っていますので、この映画を絶賛する人・けなす人・そしてパトーさんのようなご意見etc色んな感想があっていいんじゃないかと思います。
自分の意見と違っても、それは単にそれに対する感性が違うだけのことですから。
ただこの映画、「コドモが満足すればいい映画」かどうかはどうなんでしょうか・・・
だとすると「大人は別に観る必要なし」ってことになっちゃいますしね(笑)
投稿: いも→パトーさん | 2006/02/07 00:02
TBありがとうございます。
私もピンと来るものが無かったですね。
ほかの子とは違う何か特別な善行を行った訳でもないのに、ただ素直で良い子だからという理由だけでオリバーただ1人が幸せになってしまったように見えます。
そのことが何を言わんとしたのかが判りませんでした。
真面目に作られた映画だとは思うし、特に嫌な部分がある訳では無いけれど…。
可も無く不可も無く、作品の世界に浸れませんでした。
私は未見ですが、1947年製のモノクロ版だと、〝実はオリバーは○○だった〟というオチ(?)が付いてるようです。
どうやら、元々はファンタジー的要素が強い作品みたいですね。
投稿: シキシマ博士 | 2006/02/16 18:24
シキシマ博士さん、こんばんは。コメント有難うございます!
> 真面目に作られた映画だとは思うし、特に嫌な部分がある訳では無いけれど…。
そうなんですよね、
それだけにこの映画についてはどう書けば良いのか悩みつつも、
突き詰めると「ふ~~~ん。・・・・・で?」という感想しか出てこなくて(^^;
ほんと「可も無く不可も無く」、しかし個人的にはピンと来ない作品だったなぁと思います。
「実はオリバーは○○だった」というオチって何でしょうか?!
伏字を見るとつい放送禁止用語か下ネタを連想してしまう私ですが(笑)
原作を読まれた方によると、原作は映画と全然違うラストだそうで、
それがその「○○だった」にあたるんでしょうか・・・オチだけ知りたいです(笑)
投稿: いも→シキシマ博士さん | 2006/02/17 00:48
こんにちは~!
バーニー・クラークくんは確かに『フランダースの犬』のネロ役にぴったりそうですね。
でも、既に実写化していてその時のネロ役ジェレミー・ジェイムズ・キスナーくんもなかなかハマっていましたよ(^^♪
『フランダースの犬』の私の記事はこちら↓
http://blog.livedoor.jp/honu_aloha/archives/50007907.html
投稿: honu | 2006/02/26 06:49